今年6月末。活動拠点の岩手県陸前高田市から、足を伸ばし、宮城県南三陸町に向かった。勿論、海中の瓦礫撤去である。この時、海岸より少し手前の砂地で、待機の時間があった。小雨の中、私は紫の花に興味を惹かれ、カメラを向けていたそんな私に、うっちーさんが言った。
「wacana* 、幸せあげる。」
と。その手には、草。よく見ると、四葉だった。
「わぁ!」
と歓声をあげた私。四葉のクローバーなんていつぶりに見たのだろうか。いやいや、それ以前に、四葉のクローバーを貰ったのは初めてで、とても心躍った。なんだか本当に幸せがやってくるような気がした。
さて、”幸せ”ってなんだろう。なんだか、先生が黒板に「幸せ」と大きく書いてから始まる、社会学や倫理、哲学の授業のようだ。社会学上、倫理学上、そして哲学上それがなんであれ、私にはそれがよくわからなかった。楽しい、嬉しい、美味しい、心が落ち着く、等々の最上級の気持ちを表現する言葉なのだろうことは、理解していた。しかし「幸せ」などという言葉を遣ったことがなかった。更に言うと、思ったこともなかった。可哀想なことはない。それは、単に、”最上級の気持ち”イコール”幸せ”というように言葉同士が結びつかなかっただけ。幸せに相当する感動は間違いなく得ている。わからなかった故に、異性の友人に「君は意味がわからない」というようなことを言われ、朝まで反論したこともあった。しかし、悲しいかなその友人には、私の気持ちは理解して貰えなかった。
そんなこともあったが、その後、まさに幸いにもこの”幸せ”を教えてくれる人が、現れた。「それが今の旦那なのですっ」なんて格好良いことを言えたのならいいのだけれども、残念ながらそれはもう叶わない。ただ、私の大切な人であり、私のことを大切に思ってくれた人には変わりない。その人が教えてくれた”幸せ”という気持ちは、これから先ずっと忘れない。そして、”幸せ”を知ってしまったら、知らないことにはできない。荒い言い方だけれども、自転車に乗れてしまったら、乗れなくなることはできない、というように、身体が覚えてしまったことをなかったことにはできないのだ。
そんな、比較的最近知った”幸せ”をうっちーさんが私に譲ってくれた。その突然は、偶然だったのか必然だったのか、まさにその日、ある幸せの種が私に植え付けられていた。それに気づいたのは、ずっと後のこと。今、少し出てきた幸せの芽。大きな四葉にしたいな。
wacana*、幸せをもらった。
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諸事情で読むのを休めていた「万城目学」氏のエッセイ。なんだか眠れない、そんな夜に手にとってみた。
「そうそう」とじわじわと、なぜこの人のエッセイが好きだったを思い出す。
私は、中学生位の頃から、作文を書く時にはある力(それに能力があるかは別の話)が働くようになっていた。それは、テーマに沿った、文末の結びの文が浮かび上がるのだ。その結びに向けて文章を書く。ただそれだけなのだ。だから、文章の合間にも、その”結び”につながるちょっとしたヒントを織り込むことができる。謎解きに必要な事項が、ちりばめられている推理小説のように。それが、万城目学のエッセイには、巧妙に組み込まれている。だから、興味のない話であったとしても、最後から2文目のを読み終えたところで面白みを感じなかったとしても、最後の結びの文で、「あぁやられた」という気持ちになる。「やられた」という気持ちを大きいものにする為に、最後の文以外をそれほど面白くしないという調整をしているのではないかとさえ、極端なことも思わせてしまう。
私が虜になる理由は、間違いなくそれだった。
私も「あぁやられた」と思わすエッセイが書きたいな。
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人との交わりの中で、
「言わなくてもわかるでしょ」
なんてこともあるし、言わないで伝わる関係というのも素敵だと思う。
でも、言葉でつながれる関係というのも負けずと素敵だ。
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銀座ネタでもう一つ。
ハーゲンダッツのカフェがなくなっていた。KIHACHI本店に続き、この日二度目のショック。
そのカフェには、アイス入りのマカロンがあった。マカロンとアイスクリーム好きの私にとっては、夢のコラボ。食べたいと強く思っていたのに、持ち帰り限定商品の為に機会もなく、欲求を欲求のままにさせていた。「いつか食べたいな」といつも思っていたのに、その”いつか”はもう訪れることはなくなってしまったのだった。
物も食物も一緒だと確信した。
もう3年ほど前のタイに行く飛行機でのこと。機内誌で、フォリフォリ財布を見かけた。目につかない方が不思議なくらいの宣伝の仕方であった。それだけ可愛い柄だった。同行者も気に入り、お揃いで購入しようかという話すらなったのだった。そして、香港での乗り継ぎ時、空港内にフォリフォリのお店があったので入ってみた。手にもって見ると更に可愛い。加えて色違いもあるではないか!しかしここは往路。タイでもっと気に入るものがあるかもしれないし、復路でも購入できる、そう判断した私たちは、そこで手に入れることなく、タイに向かったのだった。
タイへの機内誌にも、また載っているのを見かけ「嗚呼、可愛い」と心の中でつぶやいていた。
さて、タイ。タイには、フォリフォリのお店がなかったのだった。当時の空港内の免税店にも財布はなかった。残念であったが、香港でという考えがあったので、香港到着後には、そそくさとお店に向かったのだった。しかし、そこで知らされたのは「売り切れ」という事実だった。それでもまだ、”機内販売”という可能性があったので、そこに託すことにした。チャンスというのは、実にタイミングなのだということを知った。機内販売でも、売り切れだったのだ。ショック。それもこの財布は、日本未販売商品。手に入れるタイミングを完全に逃してしまったのだった。
その時、私たちは言いました。
「ものは、欲しいと思った時に買わないと駄目。」
これは、ものだけでなく、食品にも当てはまるのだと確信した日曜の午後だった。
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銀座にある「KIHACHI」というレストラン。2階は、無国籍料理(フレンチっぽいかと)で、1階は、お手軽なイタリアン。最近は、ケーキ屋さんとして全国展開してその名を広めているけれど、大元はレストラン。
そんなKIHACHI本店は、友人の結婚パーティーをした思い出のレストランでもあり、その後も、友人達と行って沢山お喋りしたお店。そして、何より料理が美味しい。繊細な味付けなのだ。
そんなお店が移転するという知らせを、なんとトイレの中で知った。正しくは、トイレにある洗面台。KIHACHI本店は、当初青山にあったそうなのだが、その後銀座に場所を変え、またしても青山に戻るというの流れだった。
最終日は、2012年12月30日。青山でのオープンは、2013年春。
青山に行けば、あの料理に出会えるが、あの空間には、もう会えない。そう思うと寂しくて仕方ない。KIHACHIへ共に行っていた友人に、この知らせのメールをした。返信には、同じ寂しさが書かれていた。
銀座本店が閉まってしまう前に、もう一度行きたいな。
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土曜なのに超早起き。昨日飲んでいた人が早朝から出かけるというので、私も必然的に便乗。眠い目を擦りながらの千代田線。
あんなに輝く朝日はいつぶりでしょうか。眩しかった。とっても。
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昨日、GAKU-MCと夏目漱石の「月が綺麗です」という言葉について綴ったばかりだが、ふと気が付いてたことがあって、今度はドキドキしてしまった。
それは、PCの書類の整理をしていた時だった。昔から書いていた詩や俳句、エッセイ、童話を保存しているファイルが目に止まった。久々に開いてみた。学生の時の課題があって、タイトルを見ても思い出せないので読んでみた。思い入れのない課題に対しての自分の愛情のなさを感じだ。
逆に、自分の一番好きな童話は何度も書き直したから、とてもよく覚えている。内容はタイトル通りで『月の綺麗な晩、私は恋におちた』である。ここにきて、ドキドキしてしまった訳だ。偶然にしては、偶然すぎる。昨日の今日、2012年夏と2004年夏という時間の結び付き二つが一致した瞬間だったのだ。
月が綺麗なことは、恋をすること、愛を語ることなのだろう。「I love you」を「月が綺麗です」と訳した夏目漱石は、お洒落なことを言ったつもりもなく、詩を詠んだつもりもない。事実を言っただけなのだ。夏目漱石の話を知らなかった私ですら、そう感じていたのが紛れも無い証拠。
そろそろ新月。
綺麗な月が待ち遠しいな。
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夏真っ盛りのある夜の宮城県の石巻市で、GAKU-MC氏に出会った。それは本当に偶然。友人とお祭りに行った際に会った、その友人の友人が「GAKU-MCのライブやるから来なよ」と声をかけてくれたのが切っ掛けだった。
そもそも私は、邦楽に限るのだが、音楽の好みが激しい。それは、歌をそのまま流して聞けないからだ。歌詞が頭に入ってきて、意味を確認する作業が行われてしまう。音として聞けない、聞き流せないのだ。なので歌をずっと聞き続けるのは、とても疲れる。
仕事でお客さんに電話をかけると、声の向こうで音楽が聞こえることは稀ではない。また移動中に音楽を聞いている人も多い。みんな音楽が生活と結びついているのだということを痛感する。
そんな私もiPodを持ち歩いている。しかし、いくら好きな邦楽でもずっとは聞けないのだ。
女性シンガーの歌詞のテーマは、主に“The恋愛”なのだ。それも、失恋ものや、重い片思いものが多い。女性からの支持は間違いないだろう。その点、男性の歌は、恋愛ものだとしても、その先に見える壮大なものを語った歌詞が多い気がしている。人とのつながりを綴れば、それは即ち、”愛”に付いてになる。恋愛、友情、家族愛、動物愛、自然愛、そして地球愛。きっと、歌詞においてもそれが出てしまうのだろう。勿論、女性の歌でも、詩を書いている人が男性だと、そこが違ったりもする。
という訳で、女性シンガーの歌は、あまり聞かない。そして、男性シンガーについては、面白い歌詞の歌しか聞かない。
武者小路実篤の詩の中にも「つまらないものは読まない。頭がくさるから。」という節がある。まさにこの想い。
そんな訳で私は、初めて聞く人の歌に対して、抵抗があるのだ。
そして聞いた、GAKU-MC氏の歌。面白かった。正しく言うと、途中から面白くなった。その切っ掛けになったのは、「月が奇麗です」という歌。
この夜は、とても月が奇麗だった。
この歌が歌われる前に、「月が奇麗です」という言葉は、夏目漱石が「 I love you 」を翻訳したものだと教えてくれた。加えて、「愛してる」などとは、日本人は言わないと。「月が奇麗です」と言うだろうと。ドキッとした。それは、夜空が奇麗な時に、好きな人が隣に居たらいいな、と思うことがよくあったからだ。奇麗な夜空は、私にとっての「 I love you 」なのだ。
そして聞いた「月が奇麗です」に対して、私の耳は、いつも通りの作業を行った。
初めて聞いたのが生歌です。ライブ会場が外です。GAKU-MC氏が近いです。ビールが美味しいです。
そして、月が奇麗です。
wacana*
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転勤で中々会えない状況ながらも、それでも頻繁に会いたいと思い会っている、高校時代からの親しい友人に言われました。
『wacana* を東北に取られたみたいな気持ちになる。』
電話する友達というと彼女くらいなもの。前はよく電話していたけれど、確かに最近電話してない。それも、電話の前に状況お伺いのメールくれるのだけれども、東北に居たり、その為の移動中だったりして断ってばっかりだったもんな。
私が逆の立場だったら、同じこと思ったな。
wacana*
三連休前なのに、大変憂鬱でならない。
しかし、気持ちに負けてもならない。
そんな金曜の夜に更新する心のブログなり。
wacana*
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